天涯孤独の人が直面する住居・住まいの問題まとめ(不動産や持ち家も考慮)

天涯孤独の人が直面する住居・住まい問題のまとめ

天涯孤独の状態で生きていくと、住居・住まいに関してのいくつかの問題に直面します。

ここでは、天涯孤独の人が直面する住居・住まい問題についてまとめて解説します。

購入した不動産や持ち家の場合も考慮して解説します。

目次

賃貸の保証人の問題

マンションなどの賃貸契約を結ぶ場合には、「保証人」が必要です。

賃貸契約の保証人は、入居者が家賃を支払えないときに、代わりに支払う人です。

どういう人が保証人になれるかはオーナー次第ですが、主に以下のような条件があります。

  • 入居者の親族であること(2親等以内という制限がある場合も多い)
  • 高齢ではないこと
  • 家賃を代わりに払える程度の安定した収入があること

両親を保証人にすることが多いですが、天涯孤独には親族はいませんから、問題になります

主な対策は、家賃保証会社を利用することですが、他にも対策はあります。

詳細は以下をご覧ください。

参考:天涯孤独の人がアパート等を賃貸契約するとき保証人はどうすればいい?

賃貸の緊急連絡先の問題

マンションなどの賃貸契約を結ぶ場合には、「緊急連絡先」が必要です。

緊急連絡先に連絡が行くのは、以下の状況のときです。

オーナーや管理会社が入居者に連絡をとれない
かつ
緊急の場合

具体的には、たとえば以下のようなケースです。

①:災害時の安否確認で連絡がつかない場合
②:家賃が滞納していて連絡がつかない場合
③:入居者が死亡した場合

両親を緊急連絡先にすることが多いですが、天涯孤独には親族はいませんから、問題になります

主な対策としては、友人・知人を緊急連絡先にしたり、緊急連絡先代行サービスの利用があげられます。

詳細は以下をご覧ください。

参考:天涯孤独の人が賃貸するとき緊急連絡先はどうすればいい?

老後の住居確保の問題

賃貸のオーナーによっては、高齢者の入居を断るケースもあるようです。

家賃を支払ってくれるかどうか」や、「孤独死した場合などの対応が大変」なのが大きな理由と思われます。

天涯孤独の人が老後になって賃貸契約できなくなると困ります。

主な対策を紹介します。

①老後になる前に賃貸契約し、そこに住み続ける

一度賃貸契約してしまえば、更新のタイミングなどで追い出されるようなことは基本的にはありません。

日本の賃貸契約は、入居者に有利な法律になっているため、簡単に追い出すことはできません。よっぽど迷惑をかけるようなことをしていない限り、契約更新できます。

そのため、高齢者であることを理由に契約できない状態になる前に、契約していれば大丈夫です。

賃貸の契約形態には、「普通借家契約」と「定期借家契約」があります。
「定期借家契約」の場合は、更新のタイミングでオーナーが更新させないこともできるため「普通借家契約」であることが重要です。

②高齢者でも大丈夫な家賃保証会社対応の賃貸マンションを探す

高齢者だからという理由で断るオーナーばかりではありません

これから、高齢者がさらに増加していきますから、高齢者を断っていると空室が増えてしまいます。オーナーとしてもそれは困るでしょう。

そのため、高齢者も入居できる家賃保証会社対応の賃貸マンションを探すのも十分現実的な対策になります。

③マンションや家などの不動産を購入する

マンションや家などの不動産を購入するとうのも対策の一つになります。

自分の持ち家にしてしまえば、オーナーに断られる問題や、保証人の問題もありません。

しかし、購入する際にローンを組むと保証人が必要になります。

そのため、一括購入できるだけの資産がある人向けの対策になります。

死後の住居の扱いの問題

死後に住居がどう扱われてしまうかを心配している方もいると思いますので、それについても解説します。

賃貸の場合の死後の扱い

賃貸の場合は、オーナーが警察へ通報し、事件か事故かなどの調査に進みます。

そして、身柄の引き取り先を探すことになりますが、天涯孤独で引き取り先がない場合は、自治体に連絡して自治体が引き取ることになるでしょう

賃貸契約としては、相続人がいなければ、契約終了扱いになります。その場合は、死後の契約の扱いを心配する必要はありません。

しかし、相続人がいる場合は、契約も相続することになるため、相続した人がどうするか次第になります。

持ち家の場合の死後の扱い

持ち家の場合は、死後は相続人が、持ち家を相続します。

天涯孤独でだれも相続する人がいない場合は、所有者不在の空き家になります。

自治体が行政執行などを行い、引き取るケースもありますが、通常は所有者不在の空き家のまま長い間放置されることになるでしょう。

死後の遺品整理の問題

死後の遺品整理についても解説しておきます。

賃貸の場合の遺品整理

通常は、相続人が遺品も相続するため、相続人が整理します。

しかし、天涯孤独の場合は、だれも相続しないため、やむを得ずオーナーが処分することが多いです。

自分が死んだら、最終的にオーナーが処分してくれそうですが、オーナー負担でやっていただくことになるため、ちょっと申し訳ない結末ではあります。

持ち家の場合の遺品整理

持ち家の場合は、死後は相続人が、持ち家の遺品も相続します。

天涯孤独でだれも相続する人がいない場合は、所有者不在の空き家に遺品も残った状態のまま放置されるでしょう。

まとめ

天涯孤独の人が直面する住居・住まい問題について解説しました。

今後、高齢者が増加していき、また、天涯孤独の人も増えていくと思います。住居や住まいでの問題に対するサービスも増えていくと思われます。

少しずつ、天涯孤独の人にも住みやすい状況になっていくかもしれませんね。

【参考記事】直面する保証人問題はこちら▽

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