天涯孤独の場合、さまざまな場面で緊急連絡先の問題に直面します。
両親を緊急連絡先にすることが多いですが、天涯孤独の人にはいないため問題になります。
どのようなケースで緊急連絡先の問題が生じるかと天涯孤独の人向けの対策を解説します。
緊急連絡先の問題に直面するケース
天涯孤独の人が緊急連絡先の問題に直面するケースを紹介します。
賃貸契約の緊急連絡先
最も多くの人が直面するのがマンションなどの賃貸契約の緊急連絡先でしょう。
緊急連絡先に連絡が行くのは、以下の状況のときです。
「オーナーや管理会社が入居者に連絡をとれない」
かつ
「緊急の場合」
具体的には、たとえば以下のようなケースです。
①:災害時の安否確認で連絡がつかない場合
②:家賃が滞納していて連絡がつかない場合
③:入居者が死亡した場合
両親を緊急連絡先にすることが多いですが、天涯孤独には親族はいないため、問題になります。
主な対策としては、友人・知人を緊急連絡先にしたり、緊急連絡先代行サービスの利用があげられます。
詳細は以下をご覧ください。
参考:天涯孤独の人が賃貸するとき緊急連絡先はどうすればいい?
老人ホーム入居時の緊急連絡先
老人ホームなどの高齢者施設に入居する際にも緊急連絡先を求められます。
通常、緊急連絡先だけでなく身元保証人も求められるため、身元保証人が緊急連絡先にもなるのが普通でしょう。
そのため、緊急連絡先代行というよりは、身元保証人と合わせて身元保証人代行サービスを利用するのがいいと思います。
もし、何らかの理由で、身元保証人はいるが、緊急連絡先はいないという場合は、友人・知人を緊急連絡先にしたり、緊急連絡先代行サービスを利用することが対策になります。
老人ホームについては、以下も参考にしてください。
参考:天涯孤独の人は老後に老人ホームに入るべき?老人ホームの選び方
就職・アルバイトの緊急連絡先
就職やアルバイトをする際も、緊急連絡先を求められることが多いです。
仕事中の事故や怪我などの緊急時に、連絡する相手になります。
主な対策としては、友人・知人を緊急連絡先にしたり、緊急連絡先代行サービスの利用があげられます。
就職やアルバイトの際は、保証人を求められることもあります。保証人については、以下も参考にしてください。
参考:天涯孤独でも正社員として就職・転職できるか?身元保証人はどうする?
参考:天涯孤独だから保証人がいなくてバイトできない?どうすればいい?
パスポート発行時の緊急連絡先
パスポートを発行するための申請時にも日本国内の緊急連絡先を求められます。
日本国内の緊急連絡先は、海外で事件・事故に遭った場合に外務省が援護活動を行うために使用します。
日本の緊急連絡先は、家族にすることが多いと思います。
家族のいない天涯孤独の方は、友人・知人にお願いしたり、緊急連絡先代行サービスを利用するといった対策が必要になります。
海外長期滞在時の緊急連絡先
海外に3か月以上滞在する日本人は、日本の緊急連絡先や滞在先の住所などを提出することが義務づけられています。
こちらもパスポート発行時と同様、友人・知人にお願いしたり、緊急連絡先代行サービスを利用するといった対策が必要になります。
天涯孤独の人向けの緊急連絡先の対策
天涯孤独の人が緊急連絡先の問題に直面した場合の対策を紹介します。
緊急連絡先に必要なケースによって、緊急連絡先として許可されている人が異なるため、書類をやりとりする相手に確認した上で対策を選んでください。
- 友人・知人にお願いする
- 緊急連絡先の代行サービス(請負型)を利用する
- 緊急連絡先の代行サービス(紹介型)を利用する
- 弁護士に頼む
- 自治体に相談する
友人・知人にお願いする
信頼できる友人や知人に緊急連絡先をお願いするのが、費用もかからず簡単な方法です。
友人や、会社の同僚や上司などの知人に頼める内容であれば、こちらがおすすめです。
緊急連絡先は、緊急時に連絡をとれる人であればいいことがほとんどなので、友人や知人にも大きな負担にはなりません。
緊急連絡先になるのは大きなリスクはないため、事情を説明して信頼できる友人・知人に相談してみましょう。
緊急連絡先の代行サービス(請負型)を利用する
緊急連絡先に困っている方向けに、緊急連絡先の代行サービスを提供している団体があります。
ここでは緊急連絡先を団体にする「請負型」の代行サービスを説明します。
請負型の代行サービスの主な特徴は以下です。
- 緊急連絡先が個人ではなく団体になる
- 有料サービスである
相手によっては、緊急連絡先を団体にするのがNGの場合もあるため、利用する場合はまずは事前に相談してみましょう。
緊急連絡先の代行サービス(紹介型)を利用する
緊急連絡先になってくれる人を紹介してくれる代行サービスもあります。「紹介型」とします。
紹介型の代行サービスの主な特徴は以下です。
- 緊急連絡先が個人になる
- 有料サービスである
紹介型の代行サービスの場合、緊急連絡先を個人名にできるため、緊急連絡先を団体にするのがNGの相手でも利用できる可能性があります。
弁護士に頼む
弁護士に頼むという方法もあります。
弁護士の中には、緊急連絡先の代行を請け負ってる人もいます。
弁護士の場合、死亡時の手続きや法的な相談などもサービスに含む場合が多いため安心できます。
その分、高額にはなりますが、幅広いサービスで安心したい方にはおすすめできます。
自治体に相談する
高齢者・障がい者・生活保護受給者などの方は、自治体に相談してみましょう。
緊急連絡先の請負や、緊急連絡先代行サービスの紹介や利用料の助成など、相談にのってくれる場合があります。
各自治体ごとに提供サービスは異なるため、ご自身の自治体にまずは相談してみましょう。
まとめ
緊急連絡先が必要になるケースは様々です。
ここで紹介したもの以外にも必要なケースはいろいろあり、天涯孤独の人にとっては、毎回頭を悩ませることになると思います。
ここで紹介した内容や参考リンクの対策が参考になったらうれしいです。
【参考記事】住居の問題についてはこちら▽