「アルバイトをする際に身元保証人を求められて困っている。」
「アルバイトには身元保証人が必要と聞いたけど親族がいない。」
と悩んでいる方も多いと思います。
ここでは、
・アルバイトに身元保証人が必要な理由
・アルバイトに身元保証人を求めている企業はどれぐらい?
・アルバイトの身元保証人問題の対策
について見ていきます。
アルバイトに身元保証人が必要な理由
アルバイトに身元保証人を求める理由は、一般的に以下のような役割になります。
- 会社の就業規則等を守り、誠実に勤務する人であることを身元保証人が保証すること
- 入社する人が会社に損害を生じさせた場合、身元保証人が賠償責任を負うこと
最近では、バイトテロなどといった言葉もあるように、バイトが会社に損害を与えるケースもあります。
そういった事態に備えて会社はアルバイトに身元保証人を求めます。会社にとっては保険のようなものです。
賠償責任については、当然本人が支払うのが先ですが、本人が支払えない場合は、身元保証人が支払うことになります。
身元保証人になれる人
身元保証人の条件は、会社が自由に決められます。身元保証人を求めない会社もあるぐらいです。
そのため、身元保証人の条件は、会社によって異なります。
一般的には、親などの親族を身元保証人にすることが多いでしょう。
賠償責任を負うことになるため、安定した収入があることを条件にする会社もあります。
アルバイトに身元保証人を求めている企業はどれぐらい?
アルバイトに身元保証人を求めている企業がどれぐらいかは、2012年度の調査結果が参考になります。
どの区分の従業員に身元保証人を求めているかの回答結果を表にしたものが以下です。
引用元:「彦根論叢」の「現代の身元保証(2)2012年度実態調査」(2014年夏:滋賀大学経済学部発行)
パートやアルバイトに身元保証人を求めているのは、「従業員全員(286社)」と「パート、アルバイト(24社)」を足して310社です。
685社(無回答除く)のうち310社のため、約45%がパート、アルバイトに身元保証人を求めていることがわかります。
なお、業種別で見ると以下になります。
引用元:「彦根論叢」の「現代の身元保証(2)2012年度実態調査」(2014年夏:滋賀大学経済学部発行)
製造業や商業で、パートやアルバイトに身元保証人を求めている企業が多いことがわかります。
アルバイトの身元保証人問題の対策
では、アルバイトの身元保証人問題にはどう対策すればいいのでしょうか。見ていきましょう。
①身元保証人が不要のアルバイトを選ぶ
正社員に比べると、アルバイトに身元保証人を求める企業は多くありません。
筆者もいくつかアルバイトをしたことがありますが、身元保証人を求められたことはありません。
そのため、身元保証人が不要のアルバイトを選ぶことで問題を回避できます。
しかし、アルバイトを探す際には、身元保証人が必要かどうかはわからないのが実情でしょう。
身元保証人を求める企業が多い製造業や商業を避けたり、面接の際に身元保証人が必要かどうか確認するという対策になります。
②会社に相談する
身元保証人を求められた場合は、会社に事情を伝え相談してみましょう。
身元保証人の記載をどれぐらい重要視しているかは、会社によってまったく異なります。
やむを得ない事情を考慮して、身元保証人の記載なしで入社させてくれる会社も十分あるでしょう。
③知人に相談する
信頼のおける知人がいる場合は、知人に身元保証人になることを相談してみることも選択肢のひとつです。
しかし、身元保証人は賠償責任を負うという重たい責任というイメージがあります。そういうことを知人にお願いすること自体が信頼関係をこわしてしまうことにつながりかねません。
借金ではないため、実際にはそこまで重たい責任ではないと思いますが、相談する際は慎重に進めた方がいいでしょう。
また、会社によっては知人を身元保証人にすることを許可しない可能性もあるため、会社とよく相談した上で行いましょう。
④身元保証サービスを利用する
身元保証人の記載が必須で、記載してくれる人がいない場合は、身元保証サービスの利用を検討しましょう。
身元保証サービスとは、身元保証人を代行してくれるサービスです。
企業が提供するサービスで賠償責任を負ってくれれば、会社にも安心してもらえるかもしれません。
数万円の費用はかかりますが、入社できなくなるよりはいいでしょう。
信頼できる身元保証サービスを選んで利用するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
正社員と比べて、アルバイトで身元保証人を求められるケースは少ないです。
そのため、「身元保証人が不要のアルバイトを選ぶ」というのも対策の一つになります。
ご自身に合った対策をしてアルバイトをがんばってください!
【参考記事】正社員の保証人についても知っておこう▽