天涯孤独の人がペットを飼っている場合、万が一自分が先に死んだ場合のことを考えるとペットのことが心配になります。
ここでは、ペットの命を守るために天涯孤独の人ができることを紹介します。
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天涯孤独の人がペットより先に亡くなるとどうなるか
天涯孤独の人がペットより先に亡くなってしまうとどうなるかケース別で例示します。
代わりに飼ってくれる人がいる場合
友人・知人が代わりに飼ってくれる場合は、問題ありません。
もし、そういう関係の相手がいる場合は、事前に相談しておくといいでしょう。
代わりに飼ってくれる人がいない場合
代わりに飼ってくれる友人や知人がいない場合は、保健所が引き取ることになります。
そして、一定期間の間に新しい飼い主が見つからなかった場合は、各都道府県の動物愛護センターで殺処分されます。
自治体によっては、殺処分ゼロを目標にかかげていたりと、できるだけ殺処分しない方向に努力はしています。
しかし、まだ、たくさんの動物が殺処分されているのが実態です。
死亡時に発見が遅れてしまうと…
代わりに飼ってくれる友人・知人がいたとしても、死亡時に発見が遅れてしまうとペットの命を守れなくなります。
本人が死亡してから何週間も経過してから発見された場合は、ペットは水も餌も無い状態になるため、衰弱死してしまいます。
孤独死した人のそばでペットも死んでいるということがよくあります。
天涯孤独の人がペットの命を守るためにやっておくべきこと
天涯孤独の人がペットの命を守るためにできることをいくつか紹介します。
ペットの里親を見つけておく
万が一自分に何かあったときのために、友人・知人にペットの引き取りをお願いしておきましょう。
遺言書に、ペットのお世話代として友人・知人に財産を残す旨を残しておくと、友人・知人も費用の心配がなくなるため安心でしょう。
天涯孤独の人の遺言書の残し方は以下を参考にしてください。
ペットの信託契約を結ぶ
ペットの信託契約を結ぶことも効果的な対策になります。
ペットの信託契約とは、飼い主がペットを飼えないような状況になった際に、代わりの人や団体にお世話を託すという契約です。
ペットのお世話に必要な資金をあらかじめ用意しておき、飼い主に何かあった際に、代わりの人や団体はその資金を利用してペットのお世話を続けてくれます。
自分に万が一のことがあっても、ペットは健康に生き続けられるため安心です。
将来の何年か分のお世話代が必要なため、それなりの資金が必要ですが、確実にペットの命を守れる良い制度です。
ペットの信託契約をサービスとして提供している団体がいくつかありますので、信頼できる団体を探して契約しておくとよいでしょう。
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まとめ:ペットの命を守ろう
飼い主にとっては、ペットも家族です。
しかし、ペットに財産を相続することはできませんし、ペットが自分の力で生活していくこともむずかしいです。
そのため、飼い主が生きているうちに、ペットの命を守るための対策をしておくことが大切です。
ここで紹介した方法を参考に、ペットのために何ができるのかをよく考えてみてください。
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