天涯孤独の人の割合は人口のどれぐらい?増加傾向でやばい?

天涯孤独の人の割合は人口のどれぐらい?増加傾向でやばい?

天涯孤独の方は、「自分のような境遇の人が世の中にどれぐらいいるのだろう?」と気になることもあると思います。

ここでは、天涯孤独の人の割合増加傾向について考察し、天涯孤独の人の社会課題についても考えてみます。

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目次

天涯孤独の人の人口の割合は?

天涯孤独の人の人口は、全体の何割ぐらいなのでしょうか?

当サイトで確認した限りでは、天涯孤独の人の人口に関する正確な調査結果やデータは残念ながら存在しませんでした。

そこで、その他の参考データから天涯孤独の人の人口について考察してみようと思います。

天涯孤独の人の人口の割合を考察

天涯孤独の人の人口の割合を考察

天涯孤独の人がどれぐらいいるかを確認する方法として、国立社会保障・人口問題研究所が実施した「社会保障・人口問題基本調査 生活と支え合いに関する調査」を参考にします。

「賃貸の保証人を頼める人がいるか」より考察

調査の中で、「家を借りるときの保証人を頼める人がいるか」というアンケート結果があります。

保証人を頼める人が「いない」ということは天涯孤独に近い状態と考えられます。

2017年と2022年の調査結果は以下です。2017年は12.6%、2022年は15.8%。(無回答は除く)

家を借りるときの保証人を頼める人がいない人のグラフ

2022年の投票者数は15,929人です。無回答を含めると2022年で「いない」と回答した人は14.4%です。
そのため、15,929人中2,294人程度が「いない」と回答しています。

本アンケートの対象は、18歳以上でした。

2023年の「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」によると18歳以上の日本人住民の人口は、全国で1億469万5,472人でした。その14.4%が天涯孤独の方だとすると約1,507万6,149人です。
(1億469万5,472人×14.4%≒約1,507万6,149人)

実際には18歳未満の天涯孤独の方もいますし、正確な値ではありません。
あくまでも目安になりますが、天涯孤独の人の人口と割合は以下ぐらいかもしれません。

天涯孤独の人の人口の割合:約14.4%
2023年の天涯孤独の人の人口:約1,507万6,149人

※18歳以上

天涯孤独の人の人口の今後の増減について考察

天涯孤独の人の人口の今後の増減について考察

「家を借りるときの保証人を頼める人がいるか」というアンケート結果を見ると、2017年は12.6%、2022年は15.8%と増加しています。そのため、天涯孤独の人の人口は増加傾向にあるといえます。

しかし、サンプル数が少ないため、他のデータからも考察してみます。

「出生率」より考察

以下の図は、国立社会保障・人口問題研究所による「日本の将来推計人口(令和5年推計)」の合計特殊出生率と出生数の推計です。

合計特殊出生率と出生数の推計のグラフ

合計特殊出生率(線グラフ)を見てみると、1960年は約2.0だったものが2020年では約1.4まで下がっています。その後の推計は高位・中位・低位とありますが、約1.1〜約1.6あたりです。

合計特殊出生率は、かんたんに言うと「一人の女性が一生の間に生む子どもの数」です。子どもは男女で産むため、合計特殊出生率が2で人口を維持できることになります。

そのため、約1.1〜約1.6という数値は人口が減っていくという事実を表しています。

実際、出生数(棒グラフ)の推計値を見ると、減っていることがわかります。

出生率が少ないということは、子どもがいないまま高齢者になる人が増えていくということです。つまり、天涯孤独の人も増えていくと想像できます。

「生涯未婚率」より考察

次に、「生涯未婚率」による考察です。

以下は、厚生労働省が公開している「50歳時の未婚割合の推移」です。

50歳時の未婚割合の推移のグラフ

2015年は男性で23.4%、女性で14.1%です。その後の推計値ではだんだんと増加しています。

50歳で未婚ということは、子どももいない人が多いでしょう。老後に天涯孤独になる人も増えていくと考えられます。

天涯孤独の人は今後確実に増加する

人口の動きや、出生率や未婚率の動きは、急に大きく変化するようなものではありません。そのため、推計値はかなり高い確率でおとずれる未来です。

「家を借りるときの保証人を頼める人がいるか」というアンケート結果を見ても、また出生率や生涯未婚率を見てもわかる通り、今後、天涯孤独の人が増えていくことは確定していると言っても言い過ぎではないでしょう。

天涯孤独の人の社会課題とは?

天涯孤独の人の人口の割合や、今後増えていくという話をしましたが、天涯孤独になるといったい何が困るのでしょうか。代表的なものをあげます。

賃貸契約時の保証人や緊急連絡先

賃貸契約時には、保証人や緊急連絡先の記入を求められます。

一般的に親などの親族を記載することが多いでしょう。

しかし、天涯孤独の方には、そういう存在がいないため、どうすればいいか困るでしょう。

保証人であれば家賃保証会社があり、緊急連絡先も知人や代行サービスなどの手段はあります。

しかし、有料サービスであるため、親族がいる人に比べると不便であることは否定できません

参考:天涯孤独の人がアパート等を賃貸契約するとき保証人はどうすればいい?
参考:天涯孤独の人が賃貸するとき緊急連絡先はどうすればいい?

入院時の身元保証

入院時には身元保証人を求められます。

これは以下のような理由からです。

  • 万が一の容態急変時の治療方針の説明など
  • 入院中の生活用品の準備
  • 患者が入院費を払えない場合の保証人
  • 万が一亡くなった時の身柄引き取り

非常に大きな責任を伴い、かんたんに人に頼めるようなことではありません。天涯孤独の方が悩む大きな理由の一つでしょう。

参考:天涯孤独だから保証人がいなくて入院できない【対策あり】

死亡時の葬儀や財産整理

死亡時の葬儀や財産整理も、親族がいないとやってくれる人がいません。

だれも何もしないと葬儀は行われず無縁仏になります。財産も国の財産になります。

事前に備えておくことである程度は自分でコントロールできます。

「終活」という言葉もありますが、しっかりと備えておくことが大切です。

参考:天涯孤独の人の葬式やお墓はどうなる?火葬や納骨についても解説

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まとめ:いまのうちに備えよう!

いかがでしたでしょうか。天涯孤独の人の人口の割合は意外と多いと感じたのではないでしょうか。

天涯孤独の人の人口の割合

天涯孤独の人の人口の割合:約14.4%
2023年の天涯孤独の人の人口:約1,507万6,149人

※18歳以上

しかもそれは増加傾向にあります。

自分も将来天涯孤独になって困るかも!?」と思った方も多いのではないでしょうか。

家庭を持つことが当たり前の世の中だったため、日本の社会制度は親族がいることを前提に作られています。

すでに天涯孤独の方や、将来天涯孤独になりそうな方は、手続き上困ることが増えてくるでしょう。

いまのうちに、手続きの知識を得て、備えておきましょう!

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