天涯孤独の人が弁護士を頼る場面とは?弁護士の探し方も紹介

専門的な内容だから弁護士に頼った方がいいのかな?
弁護士ってどうやって探したらいいのかな?

と感じる場面もあると思います。

ここでは、天涯孤独の人が弁護士を頼る場面や、弁護士の探し方を紹介します。

目次

天涯孤独の人が弁護士を頼る場面

天涯孤独で生きているからこその弁護士を検討したり頼ったりする場面を紹介します。

保証人代行を利用したいとき

賃貸契約、入院時、就職時など、身元保証人が必要になることはさまざまなシーンであります。

しかし、

天涯孤独の人には親族がいないため、身元保証人をだれにするかすごく悩むことになります。

友人や知人に頼んだり、保証人代行サービスに頼むという方法もありますが、弁護士に頼むのも選択肢の一つです。

比較的高額にはなってしまいますが、さまざまな法的な相談も合わせて行えるため、他のこともあわせてお願いしたいなど、弁護士に頼む理由がある場合は検討してもいいかもしれません

保証人問題については以下も参考にしてください。

参考:天涯孤独の人が直面するさまざまな保証人問題のまとめ・一覧

緊急連絡先代行を利用したいとき

賃貸契約、老人ホーム入居時、パスポート発行時など、緊急連絡先が必要になることもあります。

保証人ほど責任が重いものではないため、友人や知人にもお願いしやすい内容ではあります。

お願いできる友人や知人がいない場合は、緊急連絡先代行サービスを提供している団体もあります。

なかには、緊急連絡先代行を行なっている弁護士もいますので、弁護士に頼むこともできます

緊急連絡先の問題については以下も参考にしてください。

参考:天涯孤独の人が直面する緊急連絡先問題のまとめ

死後事務委任契約を結びたいとき

死後事務委任契約とは、個人が死亡した際に、死後の事務手続きや財産管理などを他者に委任する契約のことです。遺族や信頼できる代理人が、故人の死後にさまざまな法的手続きや手配を行うための方法として使われます。

例えば以下のようなことを委任できます。

  • 遺体の引き取り
  • 葬儀や納骨の手続き
  • 葬儀の喪主
  • 遺品整理
  • お墓の管理
  • ペットのお世話
  • Webサービスの解約

他にも細かく決めることができます。

死後事務委任契約を結べる相手は、弁護士や行政書士だけではなく、知人も対象にできます

ただし、委任先を知人にするにしても、専門的な作業になるため、弁護士や行政書士にお願いした方がいいでしょう

成年後見制度を利用したいとき

認知症、知的障害、精神障害などの理由で、自分で管理や判断ができない状態になると天涯孤独で頼る人がいない場合はすごく困ります。

そういう人のために、「成年後見制度」があります。

成年後見制度は、財産の管理や、施設の契約などの生活のための支援を契約で選ばれた人が支援するための制度です。

判断能力が低くなってくると、

・お金を使い過ぎてしまう。
・悪徳商法の被害にあってしまう。
・不要なサービスを契約してしまう。

のような事態になり、生活に支障をきたします。お金がなくなり生活が破綻してしまうこともあります。

そうならないために、本人の意思を尊重した上で、選ばれた人が代わりに財産管理や生活の管理を支援するための制度です。

専門的な手続きになるため、弁護士に頼むのがいいでしょう

成年後見制度については以下を参考にしてください。

参考:天涯孤独の人にこそ役に立つ!成年後見制度をわかりやすく解説!

相続対策、遺言書作成を行いたいとき

天涯孤独の人は、死んだ後自分の財産はどうなってもいいと思うかもしれません。

しかし、なかには、特定の人や団体に寄付したいなどの希望がある人もいるでしょう。

そういう方は、相続対策遺言書の作成を行う必要があります。

遺言書は所定のフォーマットで記載できて、死んだ後にきちんと遺言書の内容を執行してくれる人に届けばいいので、弁護士に頼らなくてもなんとかなる場合もあります。

しかし、遺言書の書き方に不安があったり、遺言書の内容を執行してくれる人がいない場合は、弁護士に頼ると安心でしょう。

相続対策や遺言書については以下も参考にしてください。

参考:天涯孤独の人が死亡したら遺産相続はどうなる?事前の対策も紹介!
参考:【天涯孤独の人向け】遺言書の書き方や保管方法を解説

無料相談をしたい場合

まず無料相談してから、弁護士に頼むかどうか検討したいとう場合もあるでしょう。無料相談の方法をいくつか紹介します。

自治体の無料法律相談

自治体では、無料の法律相談を行なっているところがけっこうあります

お住まいの自治体に確認して無料の法律相談があるか確認してみましょう。

おそらく事前に予約するか、決められた時間に訪問するかたちになるでしょう。

せっかく無料で活用できますから、活用してみましょう

法テラス(収入や資産の条件あり)

法テラスとは、国によって設立された法的トラブル解決のための総合案内所です。

経済的な理由で弁護士に相談できない人や近くに専門家がいないといった課題を解決するために活動しています。

国によって設立されたものなので安心です。

法テラスでは、民地法律扶助業務を行っており、一定の収入や資産以下の方の場合、無料法律相談や費用の立替を行なってくれます

民事法律扶助業務とは、経済的に余裕がない方が法的トラブルにあった時に、無料で法律相談を行い(「法律相談援助」)、弁護士・司法書士の費用の立替えを行う(「代理援助」「書類作成援助」)業務です。扶助事業の対象者は、国民及び我が国に住所を有し適法に在留する外国人です。法人・組合等の団体は対象者に含まれません。(総合法律支援法第30条第1項2号)

法テラス

弁護士会や各弁護士事務所の無料相談

弁護士会や各弁護士事務所でも、多くのところが最初は無料で相談を受け付けるというったサービスを実施しています。

お近くの弁護士会や弁護士事務所を探して、無料相談があるかどうか確認するのもいいでしょう

弁護士を探したい場合

弁護士に頼みたいと思ってもどうやって探せばいいかはわからないですよね。ここでは、代表的な探し方を紹介します。

いい弁護士かどうかは、相談内容だけでなく、自分に合う相手かどうかによっても変わります

いろいろな探し方がありますが、いい弁護士を探せるかどうかは、最終的には自分の判断や見極め次第になるということは念頭においておいた方がいいでしょう。

法テラスで探す

無料相談でも紹介した法テラスですが、弁護士も紹介してくれます。

ご希望に合わせて、法テラスの弁護士や、お近くの弁護士会や弁護士事務所を紹介してくれるでしょう。

何もアテがない場合は、まず法テラスに連絡してみるのがよいでしょう

無料法律相談は収入や資産の条件がありますが、紹介だけなら無料でできます。

紹介してほしい方は、法テラス・サポートダイヤルに相談してみてください。
法テラス・サポートダイヤル

知人から紹介してもらう

知人がいい弁護士を知っている場合は、紹介してもらうのもいいでしょう。

紹介してもらう場合は、以下の点も気にしながら検討しましょう。

・弁護士によって専門領域が異なります。知人が頼んだ内容と同じかどうか確認しておきましょう。

・知人が頼んだのが何年も前だと、弁護士の質も変わっている可能性もあります。昔はバリバリやっていたが、今はそうでもない場合もあるでしょう。

弁護士会で探す

弁護士会とは、弁護士及び弁護士法人の指導連絡及び監督に関する事務を行う法人です。

エリアごとに弁護士会があり、弁護士は必ず、どこかの弁護士会に所属しています。

お住まいのエリアの弁護士会に相談すると、弁護士を紹介してくれます。

インターネットで探す

現在、さまざまな弁護士紹介サイトや、弁護士比較サイトがあります。

自分で調べて探すのが苦ではない方は、そういったサイトで、依頼したい内容に応じた条件で検索して探すのもいいでしょう

近所の看板で探す

当たり外れはあるかもしれませんが、近所の看板から見つけるのも選択肢の一つにはなります。

内容によっては、何度も弁護士に会うこともあるでしょう。そういう場合に、自宅からの近さは結構重要です。

ただし、少なくともインターネットで、見つけた弁護士事務所の口コミの調査はしておいた方がいいでしょう。

まとめ

人生において弁護士に頼むというのはなかなか無いことです。

そのため、どういうときに弁護士に頼むかや、いい弁護士の探し方には悩むと思います。

基本的には、「いい弁護士を紹介してくれる人がいたら紹介してもらう。いなければ法テラスに相談する。」と決めてしまうのがシンプルでいいかもしれません。

どの探し方でも当たり外れはあると思います。実際に会ってみて、「なんかちがうな」と感じたら変えればいいだけです。いい弁護士に当たるまで探すと考えていた方が、気が楽かもしれませんね。

【参考記事】死亡時の動きが気になる方▽

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