天涯孤独の方は、日々の暮らしで不安になることもあるでしょう。
そんな不安を、老人ホームが解消してくれることもあります。
天涯孤独の方が老人ホームに入るべき理由や、自分に合った老人ホームの探し方を解説します。
天涯孤独の人が老人ホームに入るべき理由
天涯孤独の方は、老人ホームに入ることで日々の生活が安心で充実する可能性があります。
その理由について説明します。
理由①:なにかあったときの不安を解消
天涯孤独の方は、ずっと家で一人で暮らしていることが多いと思います。知人が訪ねてくることも少ないでしょう。
「万が一突然倒れたらどうしよう」
「そのまま誰も見つけてくれなくて死んだらどうしよう」
といった不安をもたれる方も多いと思います。
老人ホームで暮らしていると、そういった不安は取り除けます。
理由②:ひとりぼっちのさみしさを解消
天涯孤独の方は、いつも一人でさみしいと感じる方も多いでしょう。
最初は自由で楽しいと思っている方でも老後が近づくとだんだんさみしくなってくることもあると思います。
老人ホームで暮らしていると人との交流が生まれます。
人と交流することや社会とつながることで、幸福感を得られることは様々な調査で結果がでています。
天涯孤独の人に老人ホームはおすすめ
老人ホームと聞くと、
「病気やケガをしているわけではないからまだ必要ない」
「健康だからまだ入れない」
「病院にいるような感じで楽しくなさそう」
というイメージを持つかもしれませんが、そんなことはありません。
いまでは、多種多様な老人ホームがあります。
健康でも入れるところ、快適な居住空間、様々なサービス付きといった快適に暮らせるところも増えています。
終のすみかとして、いま住んでいる場所が良いでしょうか。それとも、不安を解消できて楽しめる住居がいいでしょうか。
天涯孤独の方におすすめできる種類の老人ホームもあるのです。
天涯孤独の人向けの老人ホームの種類
老人ホームには様々な種類があり、複雑です。
老人ホームの種類をかんたんに説明した上で、天涯孤独の方におすすめできる老人ホームの種類について解説します。
老人ホームの種類
主な老人ホームの種類や特徴を表にしたものが以下です。
種類 | 公民 | 入居条件 | 特徴 |
---|---|---|---|
介護付き有料老人ホーム | 民間施設 | 要介護1〜 | 介護保険サービス付きで介護サービスが定額 |
住宅型有料老人ホーム | 民間施設 | 自立〜 | 自立から要介護まで幅広い。介護サービスは従量課金 |
サービス付き高齢者向け住宅 | 民間施設 | 自立〜 | 安否確認など生活支援付きの賃貸住宅。自由度が高い。 |
グループホーム | 民間施設 | 要支援2〜 | 認知症の方向けの老人ホーム |
ケアハウス | 公的施設 | 自立〜 | 自宅での単身生活に不安がある方向け。 |
特別養護老人ホーム(特養) | 公的施設 | 要介護3〜 | 入居条件は厳しいが安価。順番待ちが多く入居困難 |
介護老人保健施設(老健) | 公的施設 | 要介護1〜 | 退院後すぐに自宅生活できない方のリバビリ重視の施設 |
介護医療院 | 公的施設 | 要介護1〜 | 医師が配置されており、医療ケアが必要な方向けの施設 |
このように、多種多様な老人ホームがあり、複雑です。
天涯孤独の人におすすめの老人ホームの種類
当サイトを見ている方は、自宅で生活できている方が多いと思いますので、おすすめの老人ホームは、入居条件が「自立〜」になっている以下の3つになります。
- 住宅型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- ケアハウス
3つの老人ホームの違い
天涯孤独の方におすすめの3つの老人ホームをかんたんな比較表にしたものが以下です。
ケアハウスには一般型と介護型がありますが、自立できている方が入居できる一般型としています。
比較項目 | 住宅型有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅 | ケアハウス(一般型) |
---|---|---|---|
公民 | 民間施設 | 民間施設 | 公的施設 |
入居条件 | 60歳以上 | 60歳以上 | 一人暮らしに不安のある60歳以上の方 |
入居一時金 | 0〜30万円 | 0〜30万円 | 0〜30万円 |
月額利用料 | 10〜30万円 | 10〜30万円 | 10〜20万円 |
介護サービス | 外部の介護サービス | 外部の介護サービス | 外部の介護サービス |
その他のサービス | 食事サービス | 安否確認と生活相談のサービス | 見守りや外出、料理などの生活支援サービス |
メリット | ・レクリエーションが充実 ・施設が多く希望に合うものを探しやすい | ・生活の自由度が高い ・施設が多く希望に合うものを探しやすい | ・レクリエーションが充実 ・費用がやや安い |
デメリット | ・費用がやや高い | ・費用がやや高い | ・待機者が多く入居に時間がかかる |
この表を見ても、いまいち明確な違いがわからないという印象になるのではないでしょうか。
表の内容も目安で記載しているものであり、実際には各施設によって異なる部分もあります。また、比較項目についても他にもたくさんあると思います。
ただし、それを解説したとしてもはっきりとわからないくらい老人ホームの種類は複雑になっています。
そのため、天涯孤独の方向けの選ぶポイントについて次に解説します。
天涯孤独の人向けの老人ホームを選ぶポイント
天涯孤独の方が老人ホームを選ぶ際の主な基準について説明します。
①自立(介護サービス支援不要)の人でも入れる
当サイトを見ている方は、現在要介護状態ではないけど、一人のため老後が不安という方だと思います。
そのため、自立の人でも入居できることが最低条件になります。
これは、3つの老人ホームに絞っていることですでに満たしています。
②予算
当然予算も重要です。
自分があと何年住むのかを想定し、月にどれぐらいの予算におさえないといけないか、しっかりと計算してください。
普通の賃貸物件を探す際も同じですが、希望条件をすべて満たそうとすると、予算をオーバーしてしまいます。
先に予算を決めておき、その範囲内の老人ホームの中から選ぶという順序で選ぶ方がスマートです。
③自分が楽しめるかどうか
残された人生はまだまだ長いです。ただ暮らせればいいと考えるのはもったいないです。
- レクリエーションが豊富なところがいい?
- あまり干渉されない方がいい?
- 旅行のために空港が近いところがいい?
- オーシャンビューの部屋がいい?
など、自分が暮らしを楽しむために何を重視したいかを考えるといいでしょう。
将来の暮らしで、ワクワクしたり、ときめいたりするのはどんなことかを想像すると考えやすいです。
自分の価値観をよく振り返ってしっかり考えましょう。
天涯孤独の人向けの老人ホームの具体的な探し方
ある程度希望条件がまとまったら、実際にどんな老人ホームがあるのか探す必要があります。
ここでは、LIFULL(ライフル)介護を例に具体的な手順を解説します。
LIFULL介護は、全国52,000件以上の有料老人ホーム、 高齢者向け賃貸住宅などの情報を掲載する業界最大級の介護施設ポータルサイトです。
自分に合った老人ホームの具体的な探し方
LIFULL(ライフル)介護にアクセスします。
以下の「施設を探す」をクリックします。
以下の画面で、エリア、予算、入居条件、こだわり条件などの希望条件を指定します。
入居条件は、「自立」にチェックを入れます。要支援や要介護状態になっときのことも想定したい場合は、「要支援」や「要介護」にもチェックを入れるとよいでしょう。
こだわり条件は、「変更する」をクリックすると以下の画面が表示されるため、3つの老人ホームにチェックを入れて、「検索する」をクリックします。
全ての検索条件を入力したら、「検索する」をクリックします。検索に合った老人ホームが表示されるため、お好みの老人ホームがあるか探します。
気になる施設は資料請求して詳細を確認しよう
気になる老人ホームがあった場合は、各施設の下にある「資料をもらう(無料)」をクリックして必要事項を入力すると、資料を送付してくれます。見学申し込みも可能です。
資料請求は無料で行えるため、いくつか気になる老人ホームを見つけたら資料請求して、資料から詳細を確認して検討しましょう。
そして、無料の見学申し込みを行なって自分に合っているか実際に自分の目で確かめましょう。
天涯孤独の人が老人ホームに入るときの問題
天涯孤独の方は、老人ホームの入る時に一つ問題があります。
身元保証人の問題
老人ホームに入居するためには以下のような理由により身元保証人が必要です。
- 家賃の支払いの保証人
- 万が一の際の緊急連絡先
- 死亡後の身柄引き取り
身元保証人の対策
現在、天涯孤独の方は増えており、今後も増えていくと言われています。
そのため、身元保証人のような問題を解決するため身元保証サービスという便利なサービスができています。
「身元保証人や緊急連絡先の代行」から「死亡時の手続き」までトータルで請け負ってくれる団体が多数あります。
そういったサービスを利用することで身元保証人の問題は解決できます。
まとめ:より良い暮らしのため老人ホームの活用も選択肢に!
老人ホームというと、介護の必要な方が入る場所というイメージが強いかもしれませんが、最近はそうではありません。
老後の暮らしを、「より良く、安心して、充実したもの」にするための老人ホームがたくさんできています。
自分の望む暮らしを実現するために、老人ホームは大きな選択肢になるでしょう!
【参考記事】充実した楽しい生活をしよう▽